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alexはどこ行った?

申し分ないけれど結婚できない男の話

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私の友人は、頭脳明晰な女性です。見た目は極端に麗しい女性ではないですが、背がすらりと高く少し男性的であり、若干の近寄りがたさを身にまとって入るものの、それでいて話力があり、なぜか周囲にはいつも人がいて笑顔がたえない、そんな魅力的な女性です。

先日その友人が職を変えたということで転職祝いの席を設けたのだが、そこで彼女の面白い話を聞いた。

非常に頭の切れる彼女は、どの世代の人とも対等に話ができるだけのコミュニケーション能力と話題の知識や見識がある。どうやら彼女が新しく身をおいた会社の社長に非常に気に入られたらしいのです。本人の希望というわけではなく、採用時に支店配属になったにも関わらず、本社への引き抜きの話が社長じきじきに、人事を介さずに持ち出されているという。そして、なぜ自分にだけこんな話が及ぶのかと疑問をもっていると、上司から呼び出しを食らったのです。それは入社してまだ1ヶ月くらいの出来事なのですが。

上司にいわれたそうです。「君は、社長の息子のお嫁さん候補になっていて、ゆくゆくは副社長のポジションを用意されているんだよ」と。

機転の利く彼女でさえ、困惑してうまく返答できなかったようです。

しかもその社長の息子がとんだどら息子で、いまだに子離れできない親に、親離れできない子がひとつ屋根のしたで暮らしているということ。その状況に最初の奥さんが子供を連れて逃げだしてしまったということ。そんな補足情報まで付け加えられて、副社長のポジションはうれしいものの、引き換え自分の人生を犠牲にはできないと、笑いながら豪快に生ビールを飲み干した彼女には幸せになってほしいと心から思う。

 

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